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トイレジャー!ハンティング


はじに・・・きた!「月刊KIDSパズラー!レジェンド」
 
ここは、とある児童館
  
  ふふふふふ。。。。 みぃーつけた。
  最近、調子はどう?
         
   そう。それは それは。
 
 きみは? えっー!
  そんな事で喧嘩しちゃったのー!
           
おっ!
  そんなことで仲直り
 
     ねぇ、ねぇ!そこの退屈そうな君!
  君だよっ!
  !?
   そう!あたっちゃた?なんとなくって顔してる!
 
 あのね「今でも昔でもない もう一つ世界がある」ってい ったら
 君、信じる?
 
 あっ、ごめん ごめんつまんないよね、こんな話
  まあいいわ。  
     ねっ、これ見てみて!今月から始まった 月刊本
なかなかだよ!
  まぁ無理にはすすめないけどね。
 おもしろくなければ、そこの棚に戻しておいてくれれば良いから。
 
 「月刊kids! パズラー!レジェント!」
 
 もし おもしろく なければ・・・・・ね。
 





1話:***同じ夢?

「月刊Kids!パズラー!レジェント!」
図書室の棚に並んだのだって ある日突然なのだ。
舞先生 が棚に置く
それだけで存在する本なのだ。
 
レジェント本、そうレジェ本には
‘みんなのギャグコーナー’‘こんな顔してみました’‘聞いてください!わが家族’
‘何でも発明!大発見!’‘今日のおまじない’‘魔法使いになるためのボクの修行’
 また、ちょっぴり厚めの紙を使った「パズルの穴」がある。
レジェ本は、A4サイズでたった4ページの月刊誌だ。

「パズルの穴」
これを読むのに 子どもたちの 戦いがはじまる。
1冊の本をめぐっての 密かな戦いだ。

暗号、古文書、図などと内容はいろいろだが、かなり脳天を揺さぶってくれる。
ときには、
「たてしまの模様がー はいっ!こんな よこしまになちゃったー!」
なんて 見事なシュールページを作り出してもくれる。
そんなとき 読者はペンギンのように 動けなくなる。
なにはともあれ、あなどれない本なのだ。
  
トキオ
かなりの競争率なのに、いつも一番に手にして レジェ本を読む少年。
児童館へやってきては、退屈そうな顔をして 一人で本をパラパラめくって帰っていく。
トキオ
それは、レジェ本を初めて開いた少年でもあった。

頭をかきむしりながら レジェ本とにらめっこするのは、
トキオの次に レジェ本を手にした少年だ。 
(今日の「パズルの穴」は、と)
(おっー!うっー なになに あー!だめだ!わかんないや)
(くやしいなあ・・せめてヒントだけでもなぁ・・)
(どっかに さらっと書いてあったりするときも あるんだけどなぁ・・・)
彼は、しばらく頭を抱えたまま動かなかったが、突然、すっくとたちあがった!

「おいおい、何がはじまるんだ」
「きゃー!なんか怖いー」
「あれっ?あの子、あんなに かっこよかったかなぁ」
小さい声が あちらこちらから 聞こえてくる。
 
「あのー こ・こんにちは!」
少年はパズルのページを開き、ロボットのような動きでトキオの前にいった。

「なに 何か用?」
「このとおり!ヒント!ヒントをくれ!」
「・・・・・・・・」
「こっ、答えじゃなくて ヒントだっ!」
 
数時間前に眺めていたページが 今、また、トキオの目の前にあった。
 
「どうして僕に聞くの?」
「だって君はいつも一番のりで読んでいるし 
ちょっとくやしいけど パズル博士ってかんじだし・・・」
「フフ・・・おもしろいね 君!」
「えっう、うん。自分でも、ヒルドキドキドキ・・
あっ!ときどきは面白いとおもうけど ハハハッ!」
「プッ!」
「ねえ 君の名前は?」
「うん トキオ。君は?」
「僕は、ノボル!」
「ノボル いい名前だね」
「トキオだって、あんまり聞かない名前だよ。なんか、カッコいい!
ねぇ、学校どこ?」

二人の目は、ほとんど合うことなく、話は進んでいった。
時々、小学生?と思うほど クールな答えかたをするトキオ。
切れ長の目に長いまつ毛、唇は白く まるでどこかの国の王子。 
そんなクールなトキオが、今微笑を浮かべて ノボルと話している。
←マイムー 

・・・・
 
ノボルは、パワフルな小学生だ。
とにかくわかりやすい!
どこにでもアンテナを張り、よく気がつく。
165センチのガッチリした体で、海賊ゲームの剣を真剣に差し込む。
当たれば海賊の頭が飛び出すゲームだが、ノボルはこの頭を
「決して床には落とすまい」と自分だけのルールをもっている。
正義感 やさしさ。
好奇心も、むき出しだ。
そしてレジェ本には高いプライドをもっている。

ノボルはパズルの穴を 一人で解くことに、充実感があった。
解けた瞬間は、いつも名誉を勝ち取った 金メダリストのようだ!
勝者台に立ち、観客に向かい 腕がちぎれるほど大きく手を振る。
大きく 大きく そして叫ぶ
「ありがとー!」と。
そんな自分の姿が本当に浮かんでくるというのだから、こっけいでもある。
 
「スッオ!ワチニンコ?イイテミモチタシタワ」 
振り向くと ノボルとトキオの後ろには、照れくさそうに笑う 子どもたちの顔が。
夕日の柔らかな光の中で、風船のように ゆらゆら揺れていた。

今、子どもたちの間では さかさ言葉がはやっている。
「サイゲンカイダンロチモ!」
レジェ本は彼らの真ん中に置かれた。
 
第2土曜日。
こうして彼らは、いつもと違う 閉館時間を迎えたのだった。
 

夜明け私は夢を蒔く
ひっそりと
しなやかな茎と枝を持ち
光と水をあふれさせ
いつも・・・君のそばにいる・・・


「さようならぁ」
「またねぇ」
次々に帰る子どもたちの中、トキオは やっと帰る支度をはじめた。
彼は、ここへ来ると 必ず閉館までいる。

誰も気がつかない、誰も知らない 彼の心。
彼の心には、赤茶けた古い鎖が いつもからまっていた。

トキオは、玄関へ向かった。
その横を 帰りを急ぐ子どもたちが、次々と追い越していく。
子どもたちが横切る風、声・・・ 
何も感じない トキオ。

彼が持っている 心の鎖など、友だちは知るはずもなかった。
 
トキオは、笑いながら走った。
心の鎖が、軽くなっていく。
光が、トキオに戻っていく
少しずつ少しずつ ゆっくりと。
  
家が見えてきた。
児童館からは、歩いて10分だ。
しかし、トキオには 遠く長い道のりに思えた。


玄関先では センサーが優しく「お帰り」といってくれる。
 首から下げた鍵を、ゆっくりと穴に差し込んで 家の中へ。

リビング。 
オレンジ色の小さな光が、トキオを迎えた。しかし そこに、音はない。

テーブルにある 1枚の白い皿。 
皿には 赤・青・黄の色鮮やかなサラダ、チーズで固まったハンバーグ 
その横にはポテトと魚のフライがのっていた。
トキオは、いつものように 電子レンジで温めた。
冷たい牛乳と、このワンプレートのおかず。
それが、トキオのいつもの夕食スタイルだ。
いつからだろう。
クマやリンゴの絵といっしょに「おかえり」のメッセージがなくなったのは・・・

夕食を終えるころに 母親が帰宅する。

「ただいま!今日も児童館行ってたの?」
「ご飯ちゃんと食べた?お昼よっお昼のこと」
「1000円、テーブルの上に置いてあったでしょ!」
「お風呂15分で沸くから 待ってて」
そういいながら、母親は慌しく 洗濯物をとりこみにいった。
(いつも話すのは、一方的。ぼくの話くらいゆっくり聞いてよ)

母親が帰り、部屋に音が戻っても ぼくに音は響かない。
言葉も・・・

でも今日は ちょと違うはず・・それっ!

「お母さん!今日、僕、児童館でね 友・・・」
「風邪はやってるんだって。気をつけてよ。お母さん、仕事休めないんだから」
「・・・・」

私にはわかるわ
いつものことだ。
大丈夫、大丈夫

トキオは、近ごろ 寂しいと思うことも少なくなった。
「どうでも いいか」
 
でも今日は何かいつもと違う。
不思議とトキオの心は、穏やかだった。
そうでしょ!そうでしょ!
物語はいくつでも どこからでも・・・
 
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つづく・・・

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